NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク

東北復興グリーンウェイブ2020「伊達こども園」秋の植樹会

2020年11月5日福島県伊達市の「伊達こども園」の園庭において、JP子ども の森づくり運動「東北復興グリーンウェイブ」における、“どんぐり”の苗木 の植樹会が行われました。

伊達市では、「東日本大震災」の際の除染活動のため、多くの樹木が失われま した。そこで「伊達こども園」では、木を育てる活動を通じて子どもたちに緑の体験を提供することと故郷の緑の復興を目的に、園庭に“どんぐり”の森を つくる活動に取り組んでいます。

「東北復興グリーンウェイブ」では、2018年から、全国の子どもたちが育てた 東北の“どんぐり”の苗木を提供し、同園の“どんぐり”の森づくりをサポートしています。


1.日   時:2020年11月5日(木) 10:00~11:00

2.会   場:認定こども園「伊達こども園」園庭

3.主   催:社会福祉法人 桑の実福祉会 認定こども園「伊達こども園」(早田園長)

4.共   催:NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク(子森ネット)

5.特別協賛 :日本郵政グループ (東北復興グリーンウェーブ(日本郵政グループコーポレートサイト)

6.参加園児数:植樹会 68名(年長児) / 「♪どんぐりえがお」225名(年長、年中、年少)

*今回の活動は、主催園と子森ネットの連携で、十分な感染症対策の中で実施されました。⇒感染症対応

開会式

まずは、内藤副園長先生のごあいさつです。植樹活動に参加する年長さんに対して、今回の活動の意味や目的についてお話しいただきました。

その後、日本郵政グループから、伊達郵便局の梅津局長さんと伏黒郵便局の坂下局長さんにご参加いただきました。代表して、梅津局長さんから活動への応援メッセージをいただきました。

今回の植樹活動では、秋田の小沼さんと福島の藤田さんの両森林インストラクターにご指導いただきました。まずは、小沼さんの「森の講座」として、“どんぐり”の木を育てる大切さについてお話しいただきました。

植樹活動

いよいよ、“どんぐり”の苗木を植えます。今年は園庭に“どんぐり”の苗木を6本植えるので、植樹活動を担当した年長さんが6つのグループに分かれて植えました。伊達郵便局の梅津局長さんにもお手伝いいただきました。植えた後にみんなで「大きくなあ~れ!」とお祈りしました。

このチームは、藤田森林インストラクターの指導で、伏黒郵便局の坂下局長さんと一緒に植えました。

記念撮影

植樹を終えて、植えた“どんぐり”の苗木の前で記念撮影です。「伊達こども園」の園庭に植えられた“どんぐり”の苗木は、被災地で拾われ、全国の子どもたちが育てた“どんぐり”の苗木です。今年も、“どんぐり”を育てる活動によって、福島の子どもたちと全国の子どもたちが「どんぐりの絆」で結ばれました。

♪どんぐりえがお

植樹会に参加した年長さんに年中さんと年少さんが合流して、みんなで苗木が元気に育つことを願って「東北復興グリーンウェイブ」のテーマソング「♪どんぐりえがお」を歌いました。

「♪どんぐりえがお」を歌う活動は全国の参加園で実施されています。子どもたちの歌は収録してDVD 化され、全国の参加園に届けられます。コロナ禍の中、子どもたちに“どんぐりの絆”を歌で体感してもらうことを目的とする活動です。

今年の植樹会は、天候にも恵まれ、楽しく終えることができました。活動終了後、早速、子どもたちは“どんぐり”の苗木が植えられた築山で遊んでいました。皆さん、また来年お会いしましょう。

活動を終えて

木を育てる活動は、子どもたちに様々な体験を提供してくれます。水やりなどのお世話をしなければ木は枯れてしまいますが、そのことを通じて子どもたちは命のはかなさや大切さを体感してくれます。さらに、一生懸命お世話をした「ぼくの木、わたしの木」だからこそ、木の大切さ、森の大切さ、自然の大切さを実感してくれる、優れた環境学習(ESD)活動であると考えています。

「伊達こども園」の園庭における「どんぐりの森づくり」活動は、子どもたちから子どもたちに引き継がれてこれからも継続されます。 わたしたちは、このような活動が原風景として子どもたちの記憶に残り、子どもたちの「生きる力」を支える体験となればと願って、これからも活動をサポートしてまいります。

今回の活動は、ユーチューブチャンネル「子森チャンネル」でもご覧いただけます。 子どもたちの成長と共に“どんぐり”の木も大きく育って、故郷に緑の風景が戻って来ます。 故郷の復興への想いを未来につなぐ、そんな子どもたちの取り組みをご覧下さい。 ⇒子森チャンネル

エピソード

「伊達こども園」には、ヤギが2頭います。名前は「ユキちゃん」と「キキちゃん」だそうです。子どもたちが近くに行くと、首を長くして一緒に遊びたがります。幼児(少)期に動物とふれあうことも、とても大切な体験ですね。

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