NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク
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子森新聞 リレーエッセイ 2011年春号より

子森ネットでは、定期的に子森新聞を発行しています。

新聞の最後には、リレーエッセイとして、いろんな方々からメッセージを頂いておりますので、ご紹介します。
             秋田県「湯沢保育園」の森づくり

                      秋田県森林インストラクター会 小沼 啓作

 湯沢市は奥羽山脈のふもとにあり水と緑が美しい雪の多いところにあります。昨年の6月29日に園児たちの夢と一緒に植えた30cmに満たないドングリの苗は今どうなっているのか? 
 今年の湯沢市は観測史上最高の積雪171cm(1月31日)を記録し、豪雪と戦っているのです。苗は秋に雪に押しつぶされないようにまた,ウサギに苗の先端を食べられないように網状のプラスチックパイプをかぶせ支柱に固定してありますから大丈夫です。植えただけでなく,園児が植えたドングリの夢を育むためのさまざまな配慮を継続して実施していくことが求められます。
 園児になぜ植えるのかを理解してもらうには、クマ・リス・ネズミのぬいぐるみを使いました。園から歩いて中央公園でドングリを拾い虫と遊んでプランタンに沢山植えました。その後,プランタンは絶好の砂遊びの入れ物になりましたが誰もあわてません。先生と私はそれぞれ別の場所にバックアップ用の苗を育てていたからです。
 植樹場所は「愛宕公園」の南斜面を確保しました。園からもバスで10分くらいのところにあります。植樹場所の選定は森づくりの最も大切な要素になります。子どもたちの安全が確保されていること。
近いことで育樹過程を時どき見られ大きく育って次の世代がドングリを拾い遊べることが必用不可欠です。
幸い、「愛宕公園」には管理するボランテア団体があり管理が行き届きます。育樹を継続して完成させることで夢を育むことが出来ます。
 今、森の多くの動物が大変困っています。松枯れでリスの餌が不足し,ナラ枯れで今後ドングリが不足していきます。湯沢保育園では5種類のドングリと鳥のエサのヒロハゴマギを植えました。多様性の大切さは子どもたちが成長してから学ぶことでしょう。
 距離的に遠くのドングリを移動して植えることについては,風媒花であり交雑が多く,山脈や山地・丘陵などを越えない限り厳密に配慮する必要は少ないと考えます。湯沢保育園のドングリは昨年の夏が猛暑で枯れる心配がありましたが秋に確認したところ高い生存率で19本中1本だけしか枯れていません。
 今年は国際森林年です。園では植樹した場所の除草や手入れを通じて参加できるでしょう。いろいろな面で恵まれた湯沢保育園のドングリの苗は今、雪のふとんの中で春に子どもたちとの再会を夢見て健やかな眠りについています。


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