NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク

子森新聞 リレーエッセイ 2011年春号より

子森ネットでは、定期的に子森新聞を発行しています。

新聞の最後には、リレーエッセイとして、いろんな方々からメッセージを頂いておりますので、ご紹介します。
                     植樹にのぞんで
                            

                            東京都 清心幼稚園 園主 清水進

 毎年秋になると近くの公園でたくさんのどんぐりを拾っては、様々な楽しみに利用してきました。
3年前、そのどんぐりを年長組の子ども達がインストラクターの指導で、「森の土」に埋めました。年長組は乾きやすい「森の土」に水をやり芽生えを待ちながら、そのおもいを後輩に託して卒園していきました次の年の年長組の子ども達が見守る中、飼育している、合鴨につつかれたり、年少児に掘られてしまったりの事件にもかかわらず、どんぐりは次々に芽をだしました。小さいどんぐりのすごい力に子ども達も大人もおどろき感動しました。その年くぬぎの苗は落葉を経験して、白樫の苗は冬も緑の葉をつけてがんばりました。そしてまた年長組が卒園していきました。
小さな苗木は記録的な猛暑の夏を耐えて、くぬぎは二度目の落葉をし白樫は葉の数を増やしました。今年度の年長組になった子ども達は三年分の思いをこめていよいよ植樹にのぞみます。
 三月五日池袋サンシャインシティの植栽コーナーで全国にさきがけての植樹になります。保護者同伴で植樹できるところ、成長を確かめに行けるところ、等といろいろなわがままを言わせていただき、子森ネットさんにご苦労をしていただいて、このたびやっと実施できることとなり大変うれしく感謝しています。
 今回の植樹を経験することで、現在急速に進んでいる森林伐採や自然破壊に関する情報に子ども達が触れたとき、どこか知らない国のよそごとではなく、自分達の植樹と結びつけてとらえる事ができるのではないでしょうか。そして自分達にもできることがあるんだと、諦めずに行動を起こすことにつながると思うのです。
私も子ども達の将来により良いものを残していけるように今できることをする努力をしようと思います。子森ネットの皆様今後ともどうぞよろしくお願いします。

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