NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク
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子森新聞リレーエッセイ2012年冬号より

子森ネットでは、定期的に子森新聞を発行しています。 新聞の最後には、リレーエッセイとして、いろんな方々からメッセージを頂いておりますので、ご紹介します。

「木育て」
三和新琴似保育園 主任保育士 日影館 美和

5年前からどんぐり(ミズナラ)を育てています。最初は、苗作りに一生懸命な毎日を過ごしました。どんぐりを拾い、植える土づくりをし、冬を越し、春になって初めて芽を見た時はもう嬉しくて写真まで撮ったくらいです。葉っぱに虫がついて穴が開いたり、白い粉が吹き出てきて「うどん粉病」という病気もはじめて知りました。やっと育ったどんぐり達が、枯れてしまうのではないかと心配で、何度も富良野のインストラクターに電話ばかりしていました。「手をかけすぎると、自然に戻したらすぐに枯れてしまうものになる。枯れてしまうのは弱いもの。強いものが大きく育っていきます」「葉っぱを食べている虫も生きていることを忘れないで」そんな言葉を覚えています。
この活動を通して、自然に対する見方は間違いなく変わりました。公園に行けば、木を眺めています。その木の下には、小さな苗木がしっかり育っています。自然はすごいと思えるようになりました。
初めての子育てのように、ことあるごとにうろたえながら育てた記憶があります。いろいろ苦労を重ね、育った苗を植樹した時は泣きそうなくらいの感動も覚えています。あれから6年、大きく育つはずの苗ですが、未だに小さいままです。最近では、なぜ?と悔しい思いになっています。土も足し、雑草も刈り、努力したはずなのにほとんど大きく育っていません。
今は、人の手で自然を作ることは、簡単にできることではないということを学んでいます。植樹をしたとよく耳にしますが、植樹したことで自然ができあがるわけではないと知りました。子ども達にも自然の大切さを感じてもらいたく、植樹で終わりではないこと、そして「育樹活動」にも参加させています。
自然の厳しさに負けそうな気持ちもありましたが、少しでも何かの役にたてるならの気持ちを持ち続けたいと思います。次は、苗をもう少し大きく強く育ててから、植樹してみようと計画中です。木育ても子育ても一緒で大変です。


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