「園庭緑化運動」関西研修会レポート
2019年12月16日(月 )に、東大阪の「木の実キッズキャンパス」において、JP子どもの森づくり運動が新しいミッションとして取り組む「園庭緑化運動」の関西での研修会が開催されました。「園庭緑化運動」は、保育園、幼稚園、こども園において、園児が一日の大半を過ごす園庭を、単なる平坦な運動だけの場ではなく、多様な体験のフィールドとして緑化していこうという活動です。
「園庭緑化運動」では、とかく大がかりなものとなりがちですが、JP子どもの森づくり運動では、園庭に子どもたちが育てた地元の木の苗木を1本植えることから始める手づくりの園庭緑化活動を提案したいと思っています。これまで園庭緑化に関心がありながら、最初の一歩が踏み出せなかった保育者に対して、そのきっかけを提供できればと願っています。
<開催概要>
1.日 時:2019年12月16日(月)14:00~17:00
2.会 場:大阪府東大阪市岸田堂西1-6-37「木の実キッズキャンパス」
3.主 催:NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク(子森ネット)
4.共 催:社会福祉法人杏林福祉会「木の実キッズキャンパス」
4.特別協賛:日本郵政グループ
5.後 援:国際校庭園庭連合日本支部
6.協 力:(公社)全国私立保育園連盟 (公社)大谷保育協会 保育環境研究所ギビングツリー
今回の研修会には、12月の忙しい時期にも関わらず、関西、四国、九州から、保育園、幼稚園、こども園の職員、及び保育関係者が30名参加してくれました。
今回の研修会では、開催趣旨に沿って、お二人の講師にご出講いただきました。まず一部では、「園庭緑化の意義と国際的動向」について、 国際校庭園庭連合日本支部代表 / 鶴見大学短期大学部 保育科 准教授 仙田考氏にご講演いただきました。
仙田先生の講演終了後はカフェタイムです。共催園であり、会場をご提供いただいた「木の実キッズキャンパス」さんのご好意で、 ピザ窯やコーヒーマシンを備えた常設のカフェコーナーから、「焼きたてパン」「デザートピザ」そして、「カフェラテ」をご提供いただきました。
二部の講演は、仙田講師のお話しを踏まえて園庭づくりの事例紹介をお願いしました。講師は、京都で優れた園庭づくりに取り組んでおられる小泉造園 代表であり、 京都女子大学 保育内容演習(環境)非常勤講師の小泉昭男氏に、「五感をとぎすます。遊び空間としての園庭」をテーマにお話しいただきました。
それぞれ、短い時間では紹介しきれない豊富で刺激的なお話しをお聞かせいただき、参加者からもとても勉強になったとの感想をたくさんいただきました。
最後にみんなで記念撮影して、有意義な研修会を終了しました。お疲れ様でした。
今回の研修会は、JP子どもの森づくり運動が取り組む「園庭緑化運動」のキックオフです。子どもたちに、多様で身近な自然と環境の体験を提供する園庭緑化の活動は、2008年から取り組んでいる「JP子どもの森づくり運動」の新しいミッションとして相応しいものと考え、これからも継続的にサポートしてまいりたいと思っています。
「園庭緑化運動」の次の研修会は、2020年2月13日(木)、14日(金)の両日で、東京で開催されます。そちらにも是非、ご参加下さい。詳細は、こちらで案内中です。
研修会をご共催いただいた「木の実キッズキャンパス」は、古希を迎えても毎年、トライアスロンやマラソン大会に出場されているスーパーアスリートの唐住園長先生のもと、ユニークでぶれない保育を実践されておられます。今回は園長先生はじめ、増山副園長先生、職員の方々にお世話になりました。あらためて御礼申し上げます。「木の実キッズキャンパス」の保育の実際は、園のホームページをご参照下さい。
唐住園長先生の雄姿