NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク

「富良野自然塾」環境プログラム体験ツアーレポート



「JP子どもの森づくり運動」10周年記念企画として、北海道富良野にある「NPO法人C・C・C 富良野自然塾」が運営する「富良野自然塾」環境プログラム体験ツアーが開催されました。自然塾の塾長である倉本聰先生には、「子どもの森づくり運動」立ち上げの頃に活動の理念づくりについてご相談にのっていただきました。その意味で、今回のツアーは、活動10周年の節目の年に運動の原点を訪ねるツアーとなりました。以下、「子森ネット」の理事も務めていただいている福井県「大野幼稚園」藤園長先生にレポートをお願いしました。


10月9日(火)、10日(水)、紅葉の始まりを迎える北海道富良野において「C・C・C富良野自然塾」の環境プログラムを体験してきました。子森ネット加盟園からの参加者は「若久青い鳥」岡村 先生、「三和新琴似保育園」菊池修一先生、小池紀子先生、「赤前保育園」小関健一先生、「木の実キッズキャンパス」増山和久先生と私「大野幼稚園」藤兼量、そして事務局の勝目とも子さんを加えた7名が今回の参加メンバーでした。

今回のツアーは「JP子どもの森づくり運動」10周年記念企画として「富良野自然塾」の環境プログラムを体験することを目的に実施されましたが、実はもう一つの目的としてツアーの目玉企画「倉本聰先生を囲んでのお話会」を文章として採録するということがありました。それは、同じく10周年記念企画の一つとして制作中の「保育の現場で本当に役立つ自然体験プログラム集」(仮称)を出版するにあたって、「子どもの森づくり運動」とその願いを共にしていただいている倉本先生のお言葉を巻頭に掲載させていただくための取材という事でもあったわけです。そのために、今回は特別に編集の小沢映子氏、ライターの岩井光子氏、カメラの楠聖子氏にも全日程参加していただきました。

初日は飛行機の都合で私は遅れて参加いたしましたが懇親会の席では話題沸騰の「旭山動物園」での行動展示やモグモグタイムが特に印象的だったように思われました。(私も行きたかった!)

2日目は7時15分にロビー集合、倉本先生に質問する内容と順序、質問者の分担等打ち合わせ後、富良野に向けて出発。8時45分ごろ富良野到着。9時から「富良野自然塾」環境プログラムを体験しました。はじめに「環境のこと・自然のことを一緒に考えていきましょう」と言うインストラクターの方よりお話があり、次に2人1組で「裸足の道プログラム」を体験。1人が目隠しをしてもう1人が手を引いて誘導し森の中に設定された道を歩く。途中で交代して1周約50メートルを半分ずつ体験する内容のもので、目隠しすることで気配や音や匂いなど普段気づかない情報を体験できました。

次に、「石の地球プログラム」。直径1メートルの石の地球の前で、宇宙の仕組み・月との距離・大きさの比較など、環境学習の基礎となるプログラムだと感じました。

そして「46億年・地球の道プログラム」。46億年の歴史を460メートルの距離を使って展示されたものを歩きながら体験するもので、インストラクターの説明が軽妙で楽しめました。

最後に、参加者全員で植樹をしてプログラムは10時40分ごろ終了しました。


その後アトリエに移っていよいよ倉本聰先生を囲んでのお話会。はじめに参加者が順に自己紹介をし、続いて子森ネット理事の岡村先生から質問の口火を切っていただきました。お話会はこちらの質問に答えていただく形で進められ自然体験・環境学習に対する倉本先生の率直なお考えをお聞かせ頂きました。

今回のツアー実施について絶大なるご協力をいただいた副塾長の林原氏のコーディネートのおかげで、本当に充実した時間を過ごすことができました。感謝申し上げます。

1時間というお約束の時間の中で濃密な空気に包まれ、折角出してくださったコーヒーにも口をつけられないぐらい緊張してアッという間の時間だった気がします。

倉本先生とのお話の内容については、JP子どもの森づくり運動10周年記念「保育の現場で本当に役立つ自然体験プログラム集」(仮称 / 2019年3月配本予定)をぜひお楽しみに。


*富良野自然塾へのお問合せ ⇒http://furano-shizenjuku.com/

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

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