「全国集会&研修会2024」 開催レポート(1日目)
今年も、恒例のJP子どもの森づくり運動「全国集会&研修会2024」(以下「全国集会&研修会」)が開催されました。「全国集会&研修会」は、JP子どもの森づくり運動の参加園を中心に全国の保育・幼児教育関係者が集い、よりよい保育・幼児教育について考え、議論する「全国集会」(1日目)と、実践園の事例から学ぶ「研修会」(2日目)から構成されています。さらに2日間通じて、新しい出会いと参加者相互の交流を深める場として活用いただければと願い、毎年開催しています。JP子どもの森づくり運動にとっても、新しい年度の方向性を考える大切な機会です。おかげ様で、今年もとても有意義な内容で終えさせていただきました。ご参加いただいた方、ご支援いただいた方に心より御礼申し上げます。以下、開催レポートです。
開催概要
1)開 催 日:2024年2月13日(火)、14日(水)
2)会 場:「大田区産業プラザ PIO」(東京都大田区南蒲田1-20-20)特別会議室
3)主 催:NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク
4)共 催:国際校庭園庭連合日本支部
5)特別協賛 :日本郵政グループ
6)後 援:公益社団法人こども環境学会
7)協 力
・(公社)全国私立保育連盟 ・(公社)大谷保育協会
・こども環境研究所ギビングツリー・(公社)国土緑化推進機構
・東京ゆりかご幼稚園
8)開催テーマ:非認知能力を育む幼児期の「遊び」を考える
9)内 容
①2月13日(火) 全国集会
*JP子どもの森づくり運動2023年度活動報告(連携プロジェクト発表)
*基調講演
*事例発表
*パネルディスカッション
②2月14日(水) 研修会
*基調講演
*「保育防災アクションマイスター認定講座」2023年活動発表
*「保育防災」2023年度活動総括
*「保育防災アクションマイスター」3期系認証、及び認定式
*「園庭緑化運動」モデル園2023年度活動発表
*「園庭緑化運動」2023年度活動総括
開会式
●主催者あいさつ:子森ネット理事 三和新琴似保育園 園長 菊地 秀一
●共催者あいさつ:国際校庭園庭連合日本支部 代表 仙田 考氏
●ご協賛企業ごあいさつ:日本郵政グループ 広報部 高松 寛氏
全国集会レポート(1日目)
1.JP子どもの森づくり運動203年度活動報告
JP子どもの森づくり運動としての活動発表は2つ。まずは、子森ネット塚原代表による2023年度の主な活動発表が実施されました。
続いて、すぐれた自然保育を実践されている「東京ゆりかご幼稚園」との連携プロジェクトとして、「子どもの森づくり」の趣旨や意義を小さな子どもたちに分かりやすく伝えることを目的とする紙芝居「みらいちゃんとどんぐりのどんちゃん」が同園の内野園長先生からお披露目されました。
【紙芝居制作スタッフ】*画:東京ゆりかご幼稚園:たきた さちこさん*文:東京ゆりかご幼稚園:やまもと ともみさん*朗読:大野幼稚園:末永さん
2.基調講演
●講師:(一社)家族・保育デザイン研究所 代表理事 東京大学 名誉教授 汐見 稔幸氏
●テーマ:「暮らし力=人間力と自然の中での自由な遊び」~非認知的能力の大切さと人間の暮らし~
●基調講演の主な項目
- 非認知能力とは何か
- かつては、非認知的能力は暮らしの中で手に入れた
- どうしたら非認知的能力を現代の子どもにも?
- ネット社会は意味創造の契機を奪う
3.事例発表
●講師:NPO法人 日本冒険遊び場づくり協会 代表 関戸 博樹氏
●テーマ:子どもが育つ遊び場環境について~冒険遊び場づくりの実践から~
●事例発表の主な項目
- 遊びと育ち
- 現代の子どもの遊び環境や社会背景
- 冒険遊び場づくりという実践
- 大切なことは、「子どもが未知と遭遇できること!!」ーsense of wonder!!ー
4.パネルディスカッション
●パネラー:汐見氏、関戸氏、内野氏、菊地氏、塚原代表 ●コーディネーター:仙田氏
●テーマ:非認知能力を育む“遊び”について
●主な議題
- 本パネルディスカッションのテーマである「非認知能力(生きる力)」と「屋外の遊び」の関係性、つながりにおいて、なぜ子どもたちにとって自然の中での遊びが大切なのか
- 自然の中での遊びにおける大人の役割とは。そこでの環境の質として、あるべき、理想的な自然環境のすがたは
- (以下、会場からの質問)
- 発達障害を持った幼児に対する非認知能力の遊びの配慮はどうあるべきか
- 非認知能力の大切さを小中高の先生方に伝えていく効果的な方法は
- 乳幼児期の質の高い保育とは、どの様な保育をさすのでしょうか。他
5.閉会式(1日目)
●閉会の辞:子森ネット理事 大野幼稚園 園長 藤 兼量