「全国集会＆研修会2021」Online大会開催レポート
2021年の2月に、ＪＰ子どもの森づくり運動の参加園と保育関係者が、より良き保育づくりを目的に情報交換と交流を目的に集う、ＪＰ子どもの森づくり運動「全国集会＆研修会2021」（以下「全国集会」）が開催されました。「新型コロナ感染症」の状況を踏まえ、2021年はOnlineでの開催としました。この機会に、Onlineならではの参加園との新しいコミュニケーションづくりと、ネットワーク園の拡がりを目指しました。
【開催趣旨・テーマ】
１．“こんな時だからこそ”、幼児(少)期の子どもたちの屋外活動の意義と方法について考えたい
２． “こんな時だからこそ”、園庭を多様な体験フィールドとする「園庭緑化・自然化」について考えたい
３．“こんなときだからこそ”、本当に子どもたちの命を守る「保育防災」について考えたい
【開催概要】
１．日 時：2021年2月17日(水)、18日(木)
２．会 場：「大田区産業プラザPIO」３F 特別会議室を拠点に、Online形式で発信
３．主 催：ＪＰ子どもの森づくり運動「全国集会＆研修会2021」Online大会実行委員会
（幹事園：三茶こだま保育園）
４．共 催：国際校庭園庭連合日本支部
５．特別協賛 ：日本郵政グループ
６．後 援：（公社）こども環境学会
７．協 力：（公社）全国私立保育園連盟（公社）大谷保育協会 保育環境研究所ギビングツリー、
（公社）国土緑化推進機構 他
８．企画・運営：子森ネット
９．制作協力 ：(有)AMDオフィス
１）1日目レポート：「新型コロナ感染症下」での自然・環境体験活動、及び「園庭緑化運動」について（参加者数：52名）
【開会式】
＊以下、司会：子森ネット事務局長 塚原 茂
１日目の全国集会が始まりました。開会式では、主催者である実行委員会を代表して、社会福祉法人呉竹会理事長 石田雅一氏からごあいさついただきました。
引き続き、共催者である国際校庭園庭連合日本支部代表の仙田考氏からごあいさついただきました。
ＪＰ子どもの森づくり運動活動報告
議題に先立ち、今回の全国集会の企画運営を担当したNPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク（子森ネット）の清水代表理事より、日本郵政グループの皆さんと連携した「ＪＰ子どもの森づくり運動2020」の活動報告と、全国集会の開催趣旨についての発表が行なわれました。（写真：「東北復興グリーンウェイブ2020」伊達こども園の園庭における植樹活動。地元「伊達郵便局」局長さんにお手伝いいただきました。）
【基調講演】～こどもの成育環境とコロナ禍～
議題に入り、まずは問題提起として、こども環境学会代表理事 東京工業大学名誉教授 仙田 満先生による基調講演が行われました。
今回は、以下のテーマでお話しいただきました。
【パネルディスカッション】～感染症下の子どもの体験活動を考える～
パネラーとして、こども環境学会代表理事 仙田 満先生、木の実キッズキャンパス 唐住園長先生、若久青い鳥保育園 岡村園長先生にご参加いただき、仙田先生の基調講演を受けて感染症下の自然体験活動の可能性を考えるパネルディスカッションを実施しました。
基本の感染症対策を励行していれば、「屋外活動はまったく問題ない」等の力強い実践例をご提示いただきました。
【「園庭緑化運動」モデル事業活動報告】
集会1日目の後半は、「園庭緑化運動」がテーマです。まずは、「園庭緑化運動」のアドバイザーである国際校庭園庭日本支部 代表 仙田 考先生（鶴見大学短期大学部 保育科准教授）の指導のもとに実施されたモデル事業参加園3園による事例発表です。
発表は、エンゼル幼稚園（静岡県）、三茶こだま保育園（東京都）、こども園ほしのこ（鹿児島県）の順番で行われました。
エンゼル幼稚園の活動発表は、動画で行われました。（写真：鈴木先生、松田先生）
三茶こだま保育園 早川先生と高良先生による活動発表です。
発表が終わって、ほっとしました。
事例発表、最後は、こども園ほしのこの上之園長先生からの発表です。同園の園庭緑化事業は、今年から始まります。
【「園庭緑化運動」～総括と今後の展開～】
事例発表を踏まえて、仙田 考先生による「園庭緑化運動2021」の総括と今後の展開についてご講演をお願いしました。
ご講演では、まずは、「子どものあそび環境の現状と課題」として、幼児(少)期の自然とのふれあいの意義からお話しいただき、その上で、園庭を多様な体験フィールドとして緑化・自然化していく活動の意義や取り組み、さらに今後の活動についてご講演いただきました。
【閉会】
一日目の閉会の辞は、子森ネット理事・大野幼稚園の藤園長先生にお願いしました。
１日目の参加者の感想やご意見については、以下のアンケートをご参照下さい。